過払い金請求のメリット・デメリットとは?弁護士に依頼した場合も解説
全国に過払い金請求の対象者になる人は現在500万人以上いるといわれていますが、過払い金請求に踏み切る方は多くありません。
理由は「過払い金請求をするとブラックリストに載る」などのデメリットを気にするからです。
ネットを見れば「過払い金請求によるブラックリスト」が確定事項のような情報が大多数を占めてます。
しかし近年では、金融庁による見解の見直しを受けて過払い金請求後に借金が残っていないならブラックリストに載りません。
ブラックリストに載らないなら、過払い金請求をする人は多いでしょう。
その時に費用が準備できないなら、自分で手続きした方がお金をかけないで過払い金の返還をしてもらえるのでお得だと思いますよね。
しかし、弁護士に依頼をした方が、最終的に費用面で得する場合も少なくありません。
そこで今回は、以下についてまとめました。
- 過払い金請求のメリット・デメリット
- 弁護士に過払い金請求をした際のメリット・デメリット
過払い金請求をお考えの方の参考になれば幸いです。
過払い金請求のメリット
借金返済済みの場合
冒頭でも述べましたが、ブラックリストに載らないで過払い金を回収できるのでメリットしかありません。
人によって違うことは大前提ですが、過払い金請求の平均返還額は100万円前後です。
ノーリスクでまとまったお金を受け取れます。
借金返済中の場合
現在、借金が残っている金融機関から過払い金請求が可能です。
過払い金請求をすることにより、借金を減らせます。
過払い金の金額によっては借金完済できるかもしれません。
過払い金請求のデメリット
借金返済済みの場合
借金完済者において、過払い金請求をするデメリットはありません。
過払い金請求を行わない事こそがデメリットといえます。
なぜなら、支払い完済から10年後に過払い金請求の消滅時効が完成してしまうからです。
借金返済中の場合
借金返済中に過払い金請求をして、借金が残った場合はブラックリストに載ってしまいます。
ブラックリストに載ると、キャッシングやローン契約は5年間できません。
過払い金請求を自分で行う場合
過払い金の請求を専門家を通さず行うメリットはやはり、過払い金請求にかかる費用を極限に抑えられることです。
過払い金請求の手続きは、裁判所を介するものではありませんので、費用をあまりかけずに請求できます。
自身で過払い金請求を行ない、50万円の過払い金が回収できた場合は、手続きにかかった数万円を除いたお金が手元に残ります。
しかし個人で行うデメリットもあります。
まず手続きに非常に時間と手間がかかってしまうことです。
過払い金請求は取引履歴の請求から始まり、引き直し計算、請求書の作成、和解交渉と様々な工程があります。
一般の方が一朝一夕でできるような簡単な内容ではありません。
初めての方が引き直し計算をしてみても、計算が不十分で「実はもっと過払い金請求ができたのに」というケースは散見されます。
貸金業者にとっても個人から請求がされた方が好都合です。
弁護士と比べて、低い和解金での交渉ができます。
したがって、個人で過払い過請求をすると、時間がかかり過払いの返還額も少なくなってしまうでしょう。
弁護士を雇うメリット
過払い金の返還額の増額
まず弁護士に依頼するメリットとしては、過払い金の返還額を増額できることです。
貸金業者は、個人相手なら不利な条件で話を進められます。
しかし、弁護士ならいい加減な対応はできません。
ざっくりとした返還率の目安ですが
- 弁護士の場合:70~100%前後+利息
- 個人の場合:40~80%
と考えておくとよいでしょう。
もちろん専門家に依頼すると費用は発生しますが、個人で過払い金請求を行うと過払い金額が減額するというリスクを考慮すると依頼したほうがいいでしょう。
手続き期間の大幅短縮
弁護士に依頼をすれば面倒な事務処理を全て任せられるのが強みとなります。
なぜなら自分で過払い金請求をする場合は、以下の手続きをする必要があり、なれない作業に加え専門的な知識のない一般人は時間がかかってしまうからです。
大雑把に抜き出しても【取引履歴開示請求・過払い金の計算・請求内容の確定・返還請求に伴う交渉・裁判所への訴状の提出手続きや出頭】などあります。
特に知識がなく手続きに時間がかかりそうなら、弁護士に依頼をすれば煩わしい手続きからは全て開放されます。
また一般的に、過払い金の回収については個人で請求するより、弁護士に請求を依頼したほうが早く返還してもらえます。
具体的な期間の目安は、専門家が代行した場合は最短3~5ヶ月、長くても10ヶ月程度。
個人請求した場合だと早くても6か月以上かかることが大多数でしょう。
貸金業者によっては、年単位で時間がかかってしまいます。
弁護士が過払い金請求を行うと、貸金業者にプレッシャーを与えられるため迅速な手続きが可能です。
弁護士を入れることのデメリット
弁護士へ依頼するデメリットは、費用がかかってしまうことです。
それ以外には特にありません。
まとめ
過払い金請求は、借金が完済しているならブラックリストに載る心配はありません。
メリットばかりですので、手続きできるなら貸金業者に過払い金請求をしましょう。
過払い金請求は個人でも手続きできますが、知識がないと時間がかかってしまいます。
時間を節約したい、過払い金を増額したいなら弁護士に依頼をした方がいいでしょう。
過払い金請求などの債務整理に関する相談を弁護士にしたいなら、札幌パシフィック法律事務所を参考にしてください。
公開日:
最終更新日:2019/08/28